知らないと損!?ライブラリの活用
MT4画面の一番下に表示される「ターミナル」ペインには、左から順に取引から操作履歴まで多くのタブが並んでいます。取引や注文時には「取引」タブは誰もが見ると思いますが、この中にある「ライブラリ」タブには結構便利なカスタム指標やEAなどが無償で公開されています。
ライブラリ
直近で公開されたカスタム指標に自動でフィボナッチレベルを引いてくれるツールがあり、なかなかよく出来ているので、それを例に「ライブラリ」の使い方を復習しておきましょう。ターミナルのライブラリを開くと以下のような画面が出てきます。
上記の初期状態では全てのツールが表示されています。表示したいツールをフィルタリングする場合には、名前の部分を右クリックして、自分の必要なツールのみを表示させることも可能です。カスタム指標のみを表示させたい場合は、以下のようにインディケータのみ選択すればよいわけです。
また各項目をクリックすることでソートも出来ます。名前順、日付順、レーティング順などクリックすると昇順、降順でソートされることが確認できますね。
インディケータのダウンロード
今回はインディケータから”Automatic Fibonacci Lines”を使ってみましょう。このインディケータは7月23日に登録されたばかりのカスタム指標で、一定期間の高値と安値を自動で判断してフィボナッチ・リトレースメントを引いてくれる指標です。
同指標をダブルクリックするとブラウザが開いてMQLフォーラムに飛びます。以下のような画面が出てきますので、赤い四角で囲ったmq4ファイルをダウンロードして、それをMT4のデータフォルダ(「ファイル」メニューから「データフォルダを開く」)の中のMQL4\Indicatorsに保存します。
その後、保存したAutoFibLinesMrVB.mq4をダブルクリックしてメタクオーツ言語エディタ(メタエディタ)でコンパイルすれば使えるようになります。最後にMT4を閉じて開き直せば「ナビゲータ」ペインの「インディケータ」の下に「AutoFibLinesMrVB」という名前で追加されているはずです。
それでは実際に使ってみましょう。
Automatic Fibonacci Lines
難しい設定はありません。チャート上にインディケータをドラッグ&ドロップするだけです。ここでは見やすくするため、色をグレーから青に変え、色の設定を赤にしてみました。
ドル円の4時間足チャートに表示させると以下のようになります。
先ほどのパラメータで「24」という部分は直近24本のバーで高値と安値を探すという意味です。「100」とすれば以下のようになりますね。
標準のフィボナッチツールでは自分で高値と安値を選ばなくてはなりませんが、この指標だと上記のような具合に簡単にフィボナッチの各水準を表示することができます。コードをある程度読むことが出来れば、各水準の数値を変えることも可能で、なかなかよく出来ています。作者のMrVBさんに感謝しつつ使わせていただきましょう。
◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。また、FXTFでは「ライブラリ」機能のサポートは行っておりませんので予めご了承下さい。ご利用の際はご自身の判断でお願いいたします。