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チャート機能を使い倒すコツ⑧

今回も「チャート機能を使い倒すコツ」です。
今回はちょっと変わった垂直線ツールです。

MT4の垂直線ツール

垂直線を引くツールはMT4標準でもありますが、これは自分が決めた位置に引くことが可能な垂直線ツールです。いっぽう、FXTFのMT4に標準で入っているFXTF – Calendarは経済指標が発表される時刻に垂直線を引く、特定の時間に自動で引いてくれる垂直線ツールと言えます。

MT4のカスタム指標では、この手の垂直線ツールが数多く用意されていますが、vertical_time_linesというカスタム指標は、毎日決まった時間、例えば東京仲値の10:00(実際に値決めされるのは09:55)、オプション東京カットの15:00と言った毎日決まった時刻に垂直線を引いてくれるツールなどがあります。

その中でもかなり変わった垂直線ツールにMoonPhaseがあります。

カスタム指標MoonPhase

昨日が満月だったので取り上げてみたのですが、カスタム指標MoonPhaseはその名の通り、ムーンフェイズ(月相)の垂直線を引いてくれるツールです。ムーン・フェイズとは、皆さんもご存知の新月から始まって、上弦、満月、下弦、新月と新月から新月までの月の4つの状態を指します。

そして、このツールではそのうちの新月と満月を表示してくれるようになっています。MoonPhase MT4とグーグルで検索すれば、すぐにこの指標が見つかるでしょうから、ここではダウンロードした同指標をメタクオーツ言語エディタでコンパイルし、すぐにつかる状態になっている前提で話を進めましょう。

パラメータの設定

ナビゲーター・ペインから指標をチャート上にドラッグ&ドロップします。するとパラメータの入力画面が開きますので、StartDateとEndDateを見たいチャートの日時が含まれるように上書きします。ここでは、2015年1月1日~2020年1月1日としました。



ソースコードの中を見て、エディタでこの2つの定義部分を直接書き換えても構いません。その場合は、いちいち変更しなくて済みます。

またFullMoonLineColor(満月のライン)もNewMoonLineColor(新月のライン)も黒背景のチャートで見やすいように設定されていますので、白背景の場合には濃い目の色に変えた方が見やすいと思います。ここでは満月のラインをオレンジ、新月のラインを濃紺としてみました。

この状態でOKを押すだけです。4時間(H4)足チャートで出してみます。



オレンジのラインが満月、濃紺のラインが新月に引かれていることがわかります。


世の中には、新月・満月のサイクルを気にする方もいますが、実際に調べてみても新月・満月のサイクルとドル円の値動きには目立った相関が無いというのが正直なところで、同じ月の現象でも、地球の赤道に対する緯度(赤緯)であるとか、地球との距離(近地点)といった現象は、しばしばドル円の値動きとの相関が見られます。


特に月が赤道を通過する日は注意が必要で、ドル円の転換点となることが多いようです。このあたりの詳細はアセンダントのサイト(www.ascendant.jp)から「アストロカレンダー」というメニューを選んでいただくと、毎年のカレンダーがありますのでそちらを見ていただければと思います。


ちなみに、5月の該当日は12日と25日、前後1日程度でドル円が転換する可能性が高い日柄となりますので気にしておくとよいでしょう。また別の根拠からゴールデンウィーク明けの7かも転換する可能性が高い日柄となります。現状ドル高に動いていますので、ドル安への転換に注意したいところです。

◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。

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