アストロカレンダーのポイント解説
「メリークリスマス!」
今日はクリスマスのため東京市場以外の世界の主要市場が休場となることで、一年で最も流動性が低下しやすい営業日となります。東京午後3時以降の参加者はほとんどいなくなりますので注意が必要です。そんな中で、昨夜のNY市場ではダウが大幅安となった影響もあり、連休明けの東京市場では日経平均株価が2万円の大台を大きく割り込み、為替もリスクオフから一段の円高懸念が出てきました。
本日は年内最後のブログとなりますが、いつもとは毛色が変わって明日のトレードパーティーのテーマである金融占星術で考える2019年についての副読本的な立ち位置でお送りしたいと思います。
アストロカレンダーとは
まず、「アストロカレンダー」とは何かですが、これは私のサイトで毎年更新している翌年の為替市場の変化日や注意日を記したカレンダーです。1995年ころから内輪での提供を始め、現在のサイトでは1997年から提供していますので、今回で23年目の更新です。それなりに当たっていますので、国内外でダウンロードされる方も多く、このページだけで週に1000人くらいの方が訪れます。実際の利用者は少ないでしょうが世界で数千人程度の方には利用されているカレンダーです。
このような日柄分析は、色々な種類のものが存在していますが、アストロカレンダーはその名前の通り、天体の運行をベースに計算していますので、何年先であろうが計算だけで求めることが可能です。もともとは1985年~1995年の運行と為替相場との相関を調べてスタートしたものですが、当時も今もその内容には大きな変化はありません。
また同様の分析では期間的な誤差を大きく取るものが多いのですが、私の場合インターバンクディーラーであったことから誤差を1日と短くしていることも特徴的です。特に方向性が示されるドルのBUY/SELLの時間では誤差を8時間にまで極端に縮めていて、他では見ない特徴となっています。
カレンダーだけでは、ある程度分かっている人にしか使えないという面が残りますが、ポイントだけ押さえておけば十分に役立ちます。本日はそのポイントと2019年の特徴について書いていきましょう。
アストロカレンダーのポイント
まず年明け4日から8日のカレンダーです。
一番左(Date)が日付、その次が時間(GMT)です。時間はGMTなので上から3段を、およそ東京市場、欧州市場、NY後場以降の3つの時間帯として見ると使いやすいでしょう。そして、日付がピンク色となっている日が変化日です。それまでのトレンドに変化が出やすいために注意が必要です。年明けは7日の変化日が最初に変化が出やすい日柄ということになります。誤差は前後1日です。
次に、14~16日をご覧ください。
14日が再び変化日です。7日のトレンド変化が再転換する可能性がありますので、注意が必要です。そして右のほうを見るとBUYという文字が並んでいるのが見えますね。この部分は誤差8時間ですから、前後1つずつの区切りを含め、15日欧州市場から17日東京市場まではドル円でドルが買われやすい時間帯であることを示します。
そして、その右横に見えるアスタリスク(*)ですが、このアスタリスクが24時間以内に3つ以上集中している日を変化日(週末の場合は前後)としています。それ以下の場合でも集中している時期には念の為注意しておくとよいでしょう。
他にも見るべきポイントは多いのですが、はじめは変化日とBUY/SELLのトレンドだけ見ておけば十分です。わからないことがあったら、twitter(後述)経由で質問を投げていただければ、回答させていただきます。
2019年の特徴
2019年にはいくつかの特徴が見られます。
(1) すべての天体が順行する時期
地球から見ると太陽と月以外の8つの天体(太陽系の惑星と冥王星)は、星図上を逆に運行する期間がありこれを逆行と呼びます。アストロカレンダーではグレーに着色されている期間がそれにあたります。平均的には2~3個の天体が逆行していて、まったく逆行の無いすべての天体が順行していることは8%程度、また6つ以上の天体が逆行していることは1%程度と珍しい状況と言えます。
2019年は1月7日~3月5日、3月29日~4月10日にすべての天体が順行します。比較的珍しい状況という点と、ひょっとしたら金融市場が正常化しているのはこの時期だけかもしれないという点で注意が必要です。
(2) 変化日が偏在すること
毎年カレンダーを作っているとわかるのですが、2019年は変化日の偏在が多い一年です。1月は7, 14, 18, 21, 25の5日、また9月第1週には2, 4, 6と1日おきに変化日が並び、誤差を考えると週全てが変化週と考えることが出来ます。
いずれのケースでも変化日が多い月や集中している週は変動が大きくなりやすいと考えられますので特に注視したい時期であると言えるでしょう。
(3) 大天体のアスペクト
大天体とは通常木星以遠の惑星を示し、アスペクトとはその天体どうしの角度のことです。2019年の大天体のアスペクトとしては、木星と海王星のスクエア(90度)が3回(1月13日、6月16日、9月21日)ありますが、木星と海王星のアスペクトの場合、それぞれの動きが遅いため、効果は前後1週間程度考える必要があります。木星は拡大、海王星は曖昧、スクエアは凶角と見ますので、どうも成長期待が裏切られるようなイメージが浮かびます。
そして2018年5月に牡牛サイン入りした天王星が逆行で牡羊サインに戻っていますが、2019年3月に改めて牡牛サインに入り、天王星の牡牛サイン時代入りとなります。これは、時代の傾向を示すのですが、良い意味で本物しか残れないといったイメージです。上記のことと合わせて考えると、イリュージョン的なものに期待しても結局は消えていくような感じでしょうか。後に繋がるイメージではあるものの素直に良いとは取れません。
ただ、どちらも中長期の配置ですから、目先の相場に大きな影響が出るものではありません。
一般的な注意事項
日柄は非常に重要な項目ですが、価格的なものと一致した時に最大の効果を発揮します。テクニカル分析を併用することが一番、買われすぎ、売られ過ぎの時の変化日等、うまく組み合わせることが重要です。最後の背中を押してくれる材料と考えて使うといいと思います。
今回のアストロカレンダー、また質問のtwitterはアセンダントの以下のサイトにありますので、そちらからご利用ください。
アストロカレンダー
http://www.ascendant.jp/Astro/
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