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FXのスプレッド(手数料)とは?意味とおすめFX会社を解説


こんにちは、元メガバンク為替ディーラーの鈴木拓也です。

投資には投資信託や株式などいろいろな選択肢がありますが、

その中で取引コストが最も安いのがFXです。

投資信託であれば少なくとも信託報酬を支払わなければなりませんが、
FXでは一般的には「手数料無料」となっています。

しかし、実際のところ取引コストがまったくかからないわけではありません。
表向きは手数料無料となっていますが、実は「スプレッド」という取引コストが常にかかっています。
今回はFXのスプレッドについて詳しくお伝えしていきます。

FXのスプレッドの意味と実際の取引コスト


FXのスプレッドはどこを見ればわかるのでしょうか?

また、通貨ペアによって「銭」や「pips」といった単位で表記されていますが、その違いは何なのでしょうか?

まずはこれらの疑問を解消し、実際に取引コストがどのくらいかかるのかについてもご紹介していきます。

FXのスプレッドの意味


FXの取引画面には為替レートが2つ表示されます。

例えば米ドル/円であれば、
「Bid 111.986」、「Ask 111.987」といった感じです。
買値(Ask・アスク)は買いたい時に適用されるレート、売値(Bid・ビッド)は売りたい時に適用されるレートのことです。
売値の方が安くなっていますので、買った瞬間に売ったとすると、この差額分だけマイナスになります。

この差額分がスプレッドです。


ひと昔前まではFXに投資すると、手数料がかかり、
さらにスプレッド分も支払っていましたが、
現在ではほとんどのFX会社で手数料を無料にしています。

つまり、スプレッドがトレーダーにとっては唯一の取引コストということになります。


実際のFXの取引コスト


スプレッドは円が絡む通貨ペアの場合は「銭」という単位を使い、
円以外の通貨ペアは「pips」という単位を使うのが国内では一般的です。

pipsの単位は以下の通りです。

円を含む通貨ペア円を含まなない通貨ペア
ドル円の場合ユーロドルの場合
1pips0.01円(1銭)0.0001米ドル


先ほど紹介した米ドル/円のスプレッドは、
「Bid 111.986」、「Ask 111.987」ですから「0.1銭」になります。

この場合、千通貨の取引であれば1円、
1万通貨の取引であれば10円の取引コストになります。

「スプレッドが狭いほど取引コストが安くなる」ということになります。

1回1回の取引にかかるコストなので、
スキャルピングなど取引回数が多くなるトレードスタイルであれば、
積み上がっていく取引コストは馬鹿にできなくなりますので、
なるべくスプレッドが狭いFX会社や通貨ペアを選ぶべきでしょう。


スプレッドが特に狭いFX会社で、私のおすすめは「ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)」です。

FXTFについて詳しく知りたい人は、
【ゴールデンウェイ・ジャパン(FXTF)の評判は?メリット・デメリット】をご覧ください。

スプレッドに関する注意点


スプレッドの意味や、実際の取引コストの計算について理解を深めたところで、
次にスプレッドに関する注意点についてお伝えしていきます。

知らないと取引の中で損をする可能性がありますので、ぜひ知っておいてください。

通貨ペアやFX会社によってスプレッドは異なる


スプレッドはFX会社が自由に決めることができますので、
FX会社によってスプレッドは異なります。
米ドル/円ひとつを比べても、0.1銭のFX会社もあれば、0.2銭や0.3銭のFX会社もあるのです。

また、通貨ペアによってもスプレッドは大きく異なります。

基軸通貨である米ドルが絡む通貨ペアは
流動性が豊富なので、 スプレッドは狭くなる傾向がありますし、
逆に米ドルや日本円、ユーロが絡まない組み合わせの通貨ペアは
流動性が低くなるため、スプレッドは広くなる傾向があるのです。

つまり、なるべく取引コストを抑えてFXをしたいのであれば、
ドルストレートの通貨ペアを扱うべきですし、
そうではなく新興国通貨を扱いたいのであれば、
できるだけスプレッドが狭いFX会社を探すべきです。

スプレッドを比較して検討したい方は、
【最新】FX会社のスプレッド比較一覧!手数料が安い業者は?】をご覧ください。

原則固定のスプレッドは広がるタイミングがある


スプレッドを公表しているFX会社のほとんどが「原則固定」です。
これは常に固定されているわけではなく、時間帯や状況によって変動することを示しています。
それでは、いったいどういったタイミングでスプレッドは広がるのでしょうか?

スプレッドは流動性によって左右されます
つまり取引量が多ければ狭いスプレッドを維持できますが、
取引量が極端に落ちるニューヨーク市場の終了後で、
日本時間の早朝などはスプレッドが広がる傾向があります。
証拠金維持率がギリギリの場合、この早朝のスプレッドの変動によって
ロスカットになってしまう危険性がありますので注意してください。
また、為替相場で大幅な変動があった際もスプレッドが広がります。
重要な経済指標の発表直後も同様に大幅な変動があり、スプレッドが広がる可能性があります。

もちろん保有している建玉の含み損もこのようなタイミングは大きくなります。
ロスカットさえ回避できれば、時間の経過と共にスプレッドは通常に戻りますので、
余剰金には余裕をもっておくことは大切です。

FXのスプレッドのまとめ


このようにスプレッドというのは、FXの取引コストのことです。
手数料無料と表示されているからといって、
いくら取引してもコストはかからないわけではないので勘違いをしないようにしましょう。
取引量が多ければ、その分だけ取引コストはかかるということです。

ただし、いろいろな情報に敏感になっておくと、
この取引コストを削減することができます。
それは各FX業者のスプレッドの情報であったり、流動性が低下する時間帯の情報だったり、
世界を驚かせるようなヘッドラインのニュースをタイムリーに入手できるといったことです。
これらの情報を積極的に入手することで、
有利にFXができますので、ぜひ参考にしてください。


著者について


鈴木 拓也
1987年生まれ。明治大学理工学部卒業、東京工業大学大学院修士課程修了後、2012年に株式会社三井住友銀行に入社。市場営業部門(東京本店)と香港支店にて為替カスタマーディーラー業務、インターバンクディーラー業務に従事。FXを中心とした金融投資のWebメディアを運営する株式会社フィンテラスを2018年に設立し、代表取締役に就任。
You Tubeチャンネルの登録者数は8万人超(2021年4月時点)
公益社団法人 日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

・株式会社フィンテラス
・元メガバンク為替ディーラーが教えるFX初心者講座 


本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、ゴールデンウェイ・ジャパン(株)の見解、分析ではございません。

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