FXTF - CCI_signal
FXTF – CCI_signalとは
前回もFXTF MT4に装備されているカスタム指標の使い方について説明しましたが、今回もFXTF – CCI_signalを例にオシレータ系テクニカル指標に広く使えるテクニックを紹介します。
まず、FXTF – CCI_signalを簡単に説明すると、6期間と14期間の2本のCCIを表示し、さらに14期間のCCIをヒストグラム表示したものです。例としてドル円の15分足にFXTF – CCI_signalを表示したチャートをご覧ください。 配色はデフォルトのままですが、オレンジ色の細い線が6期間CCI、青緑色の太い線が14期間CCIです。特徴的なのが14期間CCIに引いてあるヒストグラムで、緑が買い、赤が売り、グレーが中立を示します。基本的な考え方としては14期間CCIが0ラインを超え同じ側(プラス側、もしくはマイナス側)で6期間連続した時にプラス側なら緑、マイナス側なら赤となっています。
これだけで勝てるほどマーケットは簡単ではありませんが、「緑に転じた時に上昇トレンドを確認」、「赤に転じた時に下降トレンドを確認」、「グレーになったら様子見」という考え方で他のテクニカル指標と併用するとトレンドの確認をしやすくなると思います。
FXTF – CCI_signalの基本的な使い方はここまでにしておいて、FXTF – CCI_signalのベースとなっている考え方は、Ken Wood(ケン・ウッド)というトレーダーが開発したCCIの見方です。同氏のCCIの見方にはCCIに限らず他のテクニカル指標にも応用が利くものが多く、私が個人的に使い勝手がいいと思っている見方にZLR(Zero Line Reject、ゼロ・ライン・リジェクト)があります。
ZLR(ゼロ・ライン・リジェクト)とは
以下、文中すべてZLRと記すことにしますが、ZLRは言葉通りCCIが0ラインではね返される挙動のことを示します。
先ほどのチャートの左端の部分をもう一度ご覧ください。
青の点線を付けたローソク足のCCIをご覧ください。オレンジ色の6期間CCIがマイナスから0ラインを超えプラス側に行き、その直後に再びマイナス側へと戻しています。一方で、その時の青緑色の14期間CCIは常にマイナス側で推移しています。
このように、6期間CCIが0ラインを横切るか、かなり近づく動きとなった時に、14期間CCIは0ラインを横切らない挙動のことをZLRと呼びます。他にも2つほど例をあげてみます。
左の例は2回続けて売りのパターン、右の例は買いのパターンです。つまりZLRは下降トレンド(ヒストグラムが赤)の時の戻り売りと、上昇トレンド(ヒストグラムが緑)の時の押し目買いを示すポイントとなっています。
トレンドが続いているタイミングがわからないという初心者の方にはおすすめできるテクニックと言えるでしょう。
他のオシレータでも有効な見方
このZLRはFXTF – CCI_signalでもっとも見やすく使いやすいテクニックではありますが、他のテクニカル指標でも有効です。
MT4ではひとつのサブチャートに複数の指標を表示できますので、2本のRSI(3期間と8期間)をドル円の1時間足に表示してみます。この時に、以前説明した上限と下限の設定を必ず0と100に合わせてください。
黄緑の点線で示した位置は、どちらも8期間RSIが50より上に位置していて、その時の3期間RSIは50を割り込んで再び戻す、押し目買いのパターンを示しています。長期のテクニカル指標の動きが鈍い場合にはタイミングを逸することも考えられます。その場合は、長期のテクニカル指標がもとに戻るまでは待たず、方向を転換した時(この例では下向きから上向きに)を押し目買いと考えるとよいでしょう。
◆本稿は筆者の個人的見解に基づき、執筆されたものです。あくまでも個人ユーザー向けのコラムとして提供された参考記事であり、FXTFの見解、分析ではございません。